あなたは100円の薄皮ピーナッツを
見たことがあるだろうか。
そう、百均にあるあれだ。
どうやら俺の36年分の価値は
金額とやらに換算すると
それと同等らしい。
生きる屍(しかばね)からすれば、
ピーナッツに失礼である。
100円って書いてあるが、
その薄皮ピーナッツは外国から
送られてくるわけで、
お店に陳列されるまでに
かなりの手間暇がかかってるはず。
それが俺の36年分のクソ時間と
同じであっていいはずがない。
ただ時間換算、金額換算すると
100円らしい。
そうだよな。
女は脱げばいくらでも稼げるが
男は脱いでも1円にもならない。
むしろ俺に関しては
完全にマイナスである。
他人から安く見積もられる人生、
それしか価値のない男ということだ。
「はい、100円ね」
あなたはこう言われたことがあるか。
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