独自性を意識しない方がいい理由


よくある話に、独自性を意識しましょう
的なものがある。

要するに、個性的であれと。

でもこれっておかしいよなって
思ったから少し突っ込んでみる。

先日、とあるショップ(アパレル)が
オープンするだの、しないだのの
話を聞いた。

何やら、そこのお店は若い夫婦が
経営されるみたいで、
ジャンルがオシャレ系ではないのに
オシャレに見える的な話だ。

ジャンルを書いてしまうと
特定されかねないので伏せておく。

その手のジャンルのアパレルで
オシャレに見えるお店はたしかに少ない、
いや、ほとんど見たことがない。

だから、そのお店の狙いが当たれば
売り上げも立つし、
ファンができればリピーターも狙える。

それを見かけた同業者が、
何やら口からこう漏らした。

「うちも独自性を出した方がいいな」

聞き間違いもあるかもしれないが、
ニュアンスとしてはこんな感じだった。

ちょっと待ってもらいたい。

独自性というものは、
手段であって目的にはならない。

結果として、独自性が出て
個性的な雰囲気を醸し出している。

つまり、これは結果論。

これを目的にお店をオープンさせたら
おかしくなる。

売りたいものあって、
届けたい人がいて、
その人たちを喜ばせるために
そのお店を始めたのだろう。

それを「独自性を出して目指せば」などと
安易で短絡的な思考のもと、

商売を始めたら必ず大火傷する。


こんなことは一々説明しなくても
まともな人間ならわかるだろう。

で、その隣の芝生は青く見える的な感じで
そのお店の雰囲気をInstagramか何かで
見かけたのだろう。

「うちもああいうふうになりたい」

これってお店に限らずだけど、
個人とかでもあるよね?

InstagramやSNSで他人に憧れ、

個性、個性と連呼するヤツに限って

ロクなのがいないもんな。


それで人生がおかしくなってるんだもん、

笑うよ。


人は人であってそれを表現しているし、
理由があろうがなかろうがそうなっている。

それを見よう見まねでやっても
性質が違ったり、
目的も状況も違うわけだから
うまくいくはずがない。

それをお店や商売上でやれば
なおさらうまくいくはずがない。

独自性、個性的、創造性、
あるいは逆張りと呼ばれるものは
その人が全身全霊で表現した結果として
そう評価されたものであり、
決して、本人はそれを狙ったわけではない。

むしろ、個性派だとか独自性を
狙った連中は他人を見て、
そこと比較しながら「うちも個性を」
ってやるわけだからうまくいくはずがない。

さっきも言ったように、

結果としてそうなったものを目的にしたら
順番もおかしいし、
ものごとの道理として不自然極まりない。

大体、そういう自然体からかけ離れた
個性的とか独自性ってのは
すぐに埋もれて一発屋さんで終わる。

いや、一発屋さんにすらなれない。
これが独自性の正体である。

今回はお店や商売の話をしたが、
経営戦略だけに限らず、
音楽、美術、運動、文筆など、
どのジャンルにも当てはまる話だろう。

本質からズレたものは、
大体いつも間違っている。

結果に過ぎないものを目的にするな!
という話でした。
笹崎武蔵

古神道や神社について、参拝した経験に基づき、マニアックな見解を述べていきます。神棚、しめ縄もすべて手作りで、神仏にまつわる体験やスピリチュアルな話もブログやYouTubeにて公開中。

実は本業「人生相談屋さん」です。(8年目)
今風にいうならコーチングをしています。

その他のこと。

ビジネス、起業コンサル、お金の稼ぎ方、生き方、遊び方なんかも得意分野でアドバイスしています。

健康に関することも仕事にしているので、ダイエット、痩せる方法、健康になる方法なども個別で教えてます。

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