94歳のベテラン起業家も笑う「好きなことで稼ぐ」ことの難しさ


こんにちは、武蔵です。

今回のネタはnoteにまとめよう
かと思ったんですが、

いちいち出し惜しみしてるみたいに
思われるのもあれなので、

通常通り、ブログで公開します。

コラム的な感じになるので、
ラフに読んで頂けたらなと思います。



理由は特にない



今回は許可もらってないので名前は伏せさせてもらいますが、近所で自家焙煎珈琲の挽き売り屋をやってる94歳にして現役のビジネスマンに話を伺ってきました。

いまでも店舗に立ってますし、仕事もすれば普通に車の運転もしているみたいで、娘さんには早く免許証を返して来い!と叱られてるそうです。なんか可愛い(笑)

珈琲豆を挽き売りするキッカケになったのは、戦時中に友達が「お前が売るなら珈琲豆煎ってやるぞ」が始まり。その道では57年やっていて(つまり起業して57年)、当時は喫茶店でカレーも出していたのですが、これは20年やったのちに辞めてしまい、その理由は「カレーを混ぜるのに手が疲れるから」だそうです笑。

そりゃ20年もの間、来る日も来る日もカレー混ぜてたらシンドくなりますよね。それでもずっと賑わってたからすごいなぁと感心しました。

ぼくが、なぜ珈琲屋をやろうと思ったんですか?と質問したら非常にシンプルな回答が返ってきました。

「へ?理由は特にないよ」と、歯を見せて笑ってくれました。

18歳のころから珈琲をずっと飲んできているそうで、筋金入りの珈琲通なんでしょうけど、本当に好きなことって自然とこういった形になってるわけだから、そら理由はないよなぁと笑ってしまいました。



まぁ、飲んでってよ



ここのお店に入るとまず言われるひとこと、「まぁ飲んでってよ」とイスに座らされて、珈琲を何杯でも出してもらえる上に楽しいお話を聞かせてもらえます。

試飲とかでなく、普通にタダで珈琲を出してくれる珍しいお店です。まぁ、ここに来る方はみんなここの珈琲豆のファンであり、店主さんのファンだから確実に豆を買っていくお客さんのみでしょうけど。

ぼく自身はここには何度も来ていますが、来る頻度のスパンをわりと空けて来ているのでなかなか店主さんには覚えてもらえない感じですが、毎回新鮮味があって面白いですよ。

個人的には珈琲は昔から好きで、珈琲セミナーなるものにあちこちで参加してちょっとオタクだったりします。



のれんを作るのは難しい



話は必然的に商売のことに移りますが、「57年やってきたけど、商売は難しいね〜」っておっしゃってました。何をもってそう言われたのかは、抽象度が高い感じでしたので、なんとも汲み取り切れませんでしたけどね。

やってきた手応えや商店街で潰れるお店、賑わいがなくなるのをリアルタイムで見てきたからこそ、出てくるひとことなんだと思いますが。

本人言わく、「イオンに皆やられてしまった」と明言を残していますが、このお店は普通に残ってるからやられてないということになりますよね。

まぁ、本来であれば、引退しても生活には困らないのでしょうけど、ご本人と話していると内側に秘めたミッションのようなものを感じました。

使命があるからこそ、いまでも店頭に立って販売もしてるし、たまに豆も焼いてるそうですが、珈琲の知識をゼロから経験で付けてきたわけだからそれらのコアとなる部分を伝えていきたいのでしょうね。

話していてそう思いました。

「のれんを作るのは難しい」とも言っていましたが、その真意は、「57年間、クチコミだけでやってきたけど、俺の店を知らん人の方が世の中には多い」なるほど、ご名答。

いまでこそ、ネットが普及しているからクチコミもリアル世界からバーチャル空間にまで情報が浸透するようになりましたが、それでものれんを作るのは簡単なことではないですよね。

じっさい、戦略を練ってネットでレバレッジをかけても潰れるところは潰れていきますし、残るにしても、潰れるにしても明確な理由がそこにはあります。広めたところで売りとなる商品やコンテンツがショボければ完全に募穴を掘りますからね。


だからこそリアル店舗で、しかもローカル地域でこれだけ長年にわたってビジネスを継続せせられるのは確かな信頼と店主さんの人間性、商品力があるからでしょう。


逆にローカル地域だからこそ競争率が低くて独り勝ちしているとも言えます。これが東京なら話は別ですが、負ける戦いをせず、楽勝できる場所にいるのも店主さんの実力であり、戦略であり、運でしょうね。



娘さんの離婚が幸せの始まり



いま店舗を構えているところには見栄えも新しく、住居もくっついているのですが、ここに来ては5年です。以前は一駅向こうの、超ローカルな商店街で珈琲豆挽き売り&喫茶店をやっていたのですが、ここに来たのも理由があるそうで。

嫁いでた娘さんが、何らかの理由で離婚しそうだったので、「そんなもん、やめちまえ!!」と店主さんが言って帰って来させたのだそうです笑。

でも、それが幸せの始まりだとおっしゃってましたよ。

ぼくは何度かお会いしたことありますが、ときどき上品な女性の方を店頭でお見かけしていたのですが、それがまさに娘さんだったと、わお。

娘さんが帰って来なければ5年前にお店をたたんでいた可能性があったそうで、一緒にやるようになったのは親子ですから当然嬉しいですよね。年齢的なこともありますし、一緒に暮らせているのはまさに、「離婚をキッカケに幸せ」になってるなぁと感じました。



みんなに伝えて欲しい



最終的には「珈琲豆の基礎知識を覚えてね」と言われて、以前も聞かせてもらった話を、ふたたび濃い内容でレクチャーしてもらいましたよ。

ここでは珈琲豆の是非は語りませんが、この真実というべきか、培って来た本質を次世代に伝えて広めて欲しいと言われました。(興味がある方にはすべてお伝えします)

目の前で、生の豆、普通に焙煎した豆、ここで販売している深く煎った豆、それぞれを目の並べてもらい、手で割ってそれぞれ説明してくれました。

コーヒーはご存知の通り、木の実の種ですから、それの発酵工程、皮の剥き方、実の仕組み、焼く工程、味、豆の焼き加減で変える淹れる温度、気泡、アロマ、これらすべて教えてもらいました。

珈琲通なのでこれは有り難いですし、ぼくみたいなオタクがいれば是非、教えてあげたいなと思いましたよ。

毎日6kgほど売れて、3日に一度、大阪で焙煎された20kgの珈琲豆が届きますが、焼きたては味が落ち着かないので、一日過ぎてから出してるそうです。

つまり、このお店ではいつも新鮮な豆が仕入れられ、常にベストな状態の味と品質で豆が挽き売りされているとうことになります。なるほど、一度できたリピーターさんが離れないわけだ。

酸っぱい珈琲が苦手で、苦い珈琲、それもただ苦いだけではないここだけのブレンド豆が欲しい方にはオススメです。

最後になりますが、巷で騒がれている、「好きなことを〜」っていう前に、これぐらいのレベルでやってる人にとっては好きだとか、理由や根拠はないということがよくわかりました。しいて言うなら、本気度の違いかなと。


起業ごっこの幻想と、リアルの違いは常に最先端でやってるかどうかの違いです。


それを未だに探したり、発信したりしている人たちに違和感を覚えるのはその根本となる部分がまったく違うからに他ありません。

とはいえ、良い話をせっかく聞いてきたのでおすそ分け。何か役に立てば幸いです。


ps, この記事は場合により、許可をもらってお店の名前を出すこともあるでしょうし、また後日手直しするかもですが、今回はざっくりと。



こちらの記事はミッションを持つことの

重要性について書きました。

笹崎武蔵

ライフコーチ。五感や直感といった、野生の「嗅覚」をベースにビジネスや理想の生き方をおしえている32歳。自分は直感型だなと思う人はブログを読んでみてください。

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